『国鉄 根北線』 廃線跡調査
北海道 廃線跡
旧国鉄 根北線(未成線区間) / Canon EOS5D MarkⅡ + Canon EF17-40mmF4L USM
先日、『根北線』 の廃線跡調査&撮影を行ってきました。
旧国鉄の 『根北線』 は、現在のJR北海道 釧網本線 知床斜里から
標津線 根室標津を目指して建設された路線です。
もともとは、オホーツク海に沿って宗谷本線の稚内から根室本線の根室までを
鉄路で結ぶという壮大な構想の一部をなす路線でした。
その中で 『根北線』 として実際に開通した区間は「斜里-越川」のみで、
昭和32年に開通したもののあまりの乗客数の少なさから、
わずか13年後の昭和45年に廃止された短命のローカル線でした。
結果として、廃止から40年の歳月はあまりにも長く、
『根北線』 の遺構はほぼ皆無というところまで自然に還っています。
わずかに認められる遺構は、知床斜里駅近くの街中にある橋台と
終点の越川近くにある小さなコンクリート橋のみでした。
写真の 『第一幾品川橋梁』 は 『根北線』 の痕跡として有名ですが、
これも正確には 『根北線』 の遺構とは言えません。
深い森の中にかかるこの橋梁は、「越川」駅より先の未成区間にあったため、
美しい10連アーチ橋上を列車が走る姿は、ついに見ることはありませんでした。
※ 今回の廃線跡調査の詳細は、他の線区とあわせて別の機会に発表される予定です。


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