江差線 木古内-江差は廃線へ

江差線
09 /05 2012
先日、JR北海道江差線 木古内-江差間について、
北海道新幹線 新函館開業前に廃止する意向であることを
地元自治体へ伝えました。

沿線自治体の木古内町、上ノ国町、江差町は、JR北海道の方針に
理解を示しており、沿線道路も整備されていることから、
このまま廃止される可能性が大です。

JR北海道は、北海道新幹線が開業することによって、在来線が
第3セクター化され、この区間がJR北海道の路線として孤立することを
理由のひとつにあげています。

しかし、JR東日本大湊線の例もあるように、
このことは理由にならないと思っています。


JR北海道が発足してからの廃止路線は、国鉄から引き継いだ
廃止対象路線の長大4線(天北線、名寄本線、標津線、池北線)の他、
幌内線、函館本線上砂川支線、歌志内線、深名線があります。

少子高齢化が進んだ現在の日本において、ローカル線を維持していくことは
容易ではありません。

しかしながら江差線に限っていえば、JR北海道は企業でありながら
いわゆる”営業的な努力”が全く見当たりません。

むしろ、北海道新幹線開業や在来線の第3セクター化など、廃止するための
タイミングや口実を探していただけに思えてなりません。


「列車は走らせていますので、どうぞ乗ってください」的なスタンスでは
国鉄時代と何も変わらない。何のために国鉄を分割民営化したのか。

「江差線」という資源。

それを活用して収益を上げるも、またその資産を殺すも、その企業次第。

「北海道新幹線」という目先の利益にとらわれ、営業的努力という本質を見失う。

そのような体質の企業に、明るい未来はないでしょう。



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