9両編成の711系 ~追憶の711系 Vol.02~9両編成の
711系。これも懐かしいですね。
写真がすぐには見つからなかったので、今回は省略。
そして、はっきりした記憶や資料はないのですが、確か、
1986年10月の国鉄最後のダイヤ改正で消えたかと思います。
この頃、通勤通学時間帯の輸送力列車といえば、函館本線では
ED76 500+51系客車8両が幅を効かせていたので、あえて
711系9両編成を組む必要はなく、千歳線の一部に残っていた
と記憶しています。
国鉄末期、国鉄では「フリークエンシーサービス」と称して、
大都市圏では列車編成を短くし、その分、運転頻度を高める
という運転方式に移行しつつありました。
これは普通列車に限らず、特急列車などでも同様の流れでした。
ただ、この方式では先頭車が不足するという問題点があり、
その解決策として全国各地の国鉄工場にて中間車にブロック構造の
運転台を取り付けるという先頭車改造が大量に行われました。
そのような流れの中で生まれたのが、今や1両のみ在籍している
キハ183 100番台であり、そして781系100番台でありました。
幸い、
711系は基本編成が3両と短編成であり、また、函館本線では
711系が手稲や江別、札幌折返しの区間運転列車に、そして
長距離列車や輸送力列車は51系客車でと、棲み分けができていました。
そのため、
711系は先頭車改造を受けることなく、そのまま
「フリークエンシーサービス」に使用されることとなりました。
そして、その「フリークエンシーサービス」を全面に打ち出し、
それらの一環として掲出されるようになったのが、先に紹介した
「くる来る電車ポプラ号」のヘッドマークでした。
そのヘッドマークの下側には小さくローマ字で「SAPPORO」の文字
があるように、終着駅で機回しの必要がない
711系が札幌圏での
区間運転に徹した象徴でもありました。
一方の千歳線では、51系客車の列車は運転されておらず、普通列車は
711系と気動車によって運転されていた。そのため、輸送力列車として
一部の普通列車は
711系9連となっていました。
ちなみに、721系以降の電車は制御系の関係から現状のままでは
6両(電動車2ユニット)までしか編成を組むことができず、状況が
変わらない限り9両編成となることはないと思われます。
また、
711系は同時期に誕生し常磐線に投入された403系と併結できるよう
制御系を合わせて設計されていることは意外に知られていない事実ではある。
その403系はすでに形式消滅しており
711系との併結は実現せず、そして今まさに
711系も形式消滅しようとしており、併結の夢はまた夢となってしまったのである。
にほんブログ村 北海道鉄道ブログ ランキングへ
鉄道コム ブログ ランキングへ
人気ブログランキング 鉄道写真へ