「置きピン」という言葉が死語になりつつある今日この頃。
先日発売となったキヤノン
EOS70Dは非常に注目度が高いカメラといえる。
以前、鉄道写真では走行中の列車にピントを合わせる方法として、
「置きピン」と
「追いピン」の2つの方法があった。
「置きピン」とは、線路や架線などの構築物を目安にあらかじめピントを合わせておき、
列車がその場所に来た瞬間にシャッターを切る方法。
一方、
「追いピン」とは、列車に対してずっとピントを合わせつづける方法である。
私はMF時代から
「追いピン」派で、キヤノンのEOSシステムが
「追いピン」に対応できることが確認できた時点(機種的にはフィルム時代のEOS3)で、システムをMFからAFに移行した。
その後もAFの進化はめざましく、現行機種での
位相差AF(ファインダーの測距点を使用するAF)でのピント合わせはほぼ完璧である。
もっとも、今や、走行中の列車よりも速く、そして不規則な動きを捉えるスポーツ写真においてもAFによる
「追いピン」で撮影していることを考えると、走行中の列車を
位相差AFで捉えることは楽勝なのかもしれない。
実際のところ、高速で走行する新幹線でさえも、今のカメラは
「追いピン」でピントを合わせ続けてくれるのだ。
(※列車よりも速いというのは、ファインダー上での見かけの速度のことである。念のため。)
なぜ、こんな話しをするかというと、最近は一眼レフにおいても風景写真など静的なものの撮影の際、液晶画面を使った
ライブビュー撮影が主流になりつつある。
ライブビュー撮影は、
位相差AFよりも精度が高いと言われており、かつ暗い条件でもピント合わせが可能である。又、ピント合わせできる範囲が
位相差AFより広く、機種にもよるが画面の80~90%のエリア内で自由にピントを合わせることができる。
難点はピント合わせに時間がかかるということである。そのため、走行中の列車に
ライブビュー撮影(コントラスAF)でピントを合わせることは難しかった。
ところが、この
ライブビュー撮影に新しいAF方式を搭載したカメラが発売された。それが
EOS70Dだ。
EOS70Dは、
「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載し、液晶画面を使った
ライブビュー撮影でも
位相差AFが可能だ。つまり、
ライブビュー撮影の弱点であったAFの遅さが一気に改善されたわけだ。
では、
EOS70Dの
ライブビュー撮影で走行中の列車にピントを合わせられるのか?
残念ながらまだ難しいようだ。今のところ、人が歩く程度の速さであれば追従可能とのこと。
ただ、これだけでも
ライブビュー撮影としては画期的なこと。
今後、さらに
像面位相差AFは進化しつづけ、走行中の列車にピントを合わせることができる日が近いうちに間違いなくやってくることだろう。
そうなれば、鉄道撮影も新しいスタイルになるに違いない。
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